みどりのえいご

英語の資格学習などについての体験記です

英検1級受験記その2・2022年第3回~2次当日編~

こんにちは、みどりです!

最初に英検1級を受けた2021年10月頃に記事をいくつか書いてから、すっかり放置してしまっていたブログを再開したいと思います。

今回2022年度第3回の英検1級を受験し、4回目の挑戦で1次を突破して2次試験まで受けることができました。

この2次対策の際に色々な方のブログの体験記を参考にさせていただき、またとても励まされたので、私も誰かのお役に立てればと思っています。

まずは記憶が新しいうちに、2次試験の当日について書きたいと思います。追々1次試験や2次試験の対策についても書いていけたらなと思います!

 

試験までの流れ

12:50集合で、到着した順に受付になるので早めにつくと良いと聞いていたので、12時頃に到着しました。

到着時には既に玄関の周りに受験生らしき方々が数名集まっていました。

ほどなくして受付が開始しました。受付後は袋を渡され、スマートフォンは電源を切って入れるので、その後見ることができません。

私は結構前の方に並ぶことができたので、待機室では2列目でした。机にはカードが置いてあり、2枚分記入します。そわそわしながらも、すごく緊張はしていませんでした。事前に印刷しておいた自作の英作文を眺めながら待ちました。

13時ごろになると、最初の1列の方が案内されていき、2列目なので1回転してからかなぁ…とぼけっとしていると、2列目も案内されるとのことだったので面接室の前の廊下に移動しました。

面接室前の椅子に座ると、タイムキーパーの方に採点カードと受験票・本人確認票(1次の時の半分)を渡して本人確認を行います。

その後、部屋に呼ばれて面接開始です。なんとその部屋のトップバッターでした!

 

入室~あいさつ

面接官は男性二人で、面接が始まる前に廊下を通った時は楽しそうに雑談している声が聞こえました。フレンドリーなネイティブ(名前の響きと陽気な雰囲気からイタリア系っぽかった。完全な想像ですが。笑)と知的な雰囲気の日本人でした。

最初の会話は、準備してきた自己紹介などは聞かれず、今日の調子はどうですか?この後は何したいですか?でした。

私は緊張してるけど試験が楽しみでした!この後買い物に行きたいです、ここ最近英検の勉強のために行けなかったので!と、面接官の方の会話の始め方があまりに自然だったので、普段のオンライン英会話の時のように答えてしまいました。

この会話の時点で既に文法がぐちゃぐちゃになってしまったのが後悔です・・・。日本人の面接官がなにやらチェックをしているように見えましたが、文法に1を付けられていないことを願うばかりです。

 

いよいよスピーチ!

トピックはなんだか全て難しく見えました…。あまり正確じゃないかもしれないのですが、こんな風なお題だったと思います。

・お金は全てを解決するか?

・今、ホームレスへの意識が足りていないか?

・人々は科学技術に頼りすぎているか?

・インターネットは世界を複雑にしすぎているか?

あと1つは忘れてしまいました。

 

選んだのは、お金は全てを解決するか?です。

一度も考えたことのないトピックで、かつ答えにくいものを選んでしまいました。ただ、他のトピックはスタンスを決めるのすら難しかった(とこの当時は思っていました)ので、普段なら避けたいはずの抽象的すぎるトピックを選んでしまいました。ちなみに最後の10秒まで迷っていたので、なんとか理由を頭に浮かべただけの状態でスピーチに入ることに。

立場は反対を選びました。現実的な答えとしては賛成かもしれないのですが、賛成してしまうと理由がそれ以上出なくなりそうだ、Q&Aも厳しくなりそうだと思ったので反対にしました。

お金は全てを解決するか?

立場:反対

・問題解決には人の行動の方が大事
日本は途上国にたくさん投資をしているが、受け取り側の国が適正に使わなかった場合効果がないことがある。

・問題解決には科学技術の発展の方が大事
あまり具体的なことは言えていませんが、お金だけあっても、技術の発展なしに地球温暖化などの問題を解決することはできない等。

結構ひどい内容でしたが、なんとか理由を2つ挙げて2分と少しで結論まで喋りました。体感ではかなり早口になってしまったと思います。普段DMMなどで先生と練習するときはゆっくり喋れるのですが、少しでも緊張が入るととても早口になります…。

 

続いてQ&Aに。

苦しいスピーチを終えた後、Q&Aが始まりました。

まずはネイティブ面接官の質問から。この方はずっとにこやかで、おかげで緊張がほぐれました。質問を始める前に難しい話題を選びましたね!とこれまた自然な会話風にお話ししてくれたので、つい「そうなんです・・・!」と返事をしてしまいました。

Q1 (ネイティブ)忘れました…

Q2(日本人)科学技術の発展には、お金が必要じゃないか?

私もそう思います。でも、創造力の方が必要です。Googleなどアメリカの大手IT会社は、お金ではなく、創業者の創造力により発展しました。その結果、社会に大きな変化をもたらしました。

Q3(日本人)創造力はどのように育てられるのか?

コミュニケーションの機会をもつことで育てられます。今はインターネットのおかげで、いろいろな文化的背景を持つ人との交流ができます。

Q4(ネイティブ)貧しい家庭にお金を配ることで、問題が解決すると思うか?

もちろんお金は助けになりますが、それだけでは不十分で、社会のサポートも大事です。例えばギャンブルに使ってしまうなど、他の問題があることもあるからです。そのような家庭にお金だけ渡しても、根本的な原因の改善にはなりません。平等な教育や、親へのジョブトレーニングなど、社会的なサポートが必要です。

Q5(ネイティブ)ベーシックインカムについてどう思うか?

必要だと思います。ベーシックインカムは、生活するために必要なお金を配るシステムですが、少子高齢化の今の日本の状態では将来この政策が必要になると思います。そのために、資金がもっと必要になりますが、そのために裕福な人からもっと税金を集める必要があります。なぜなら、国内でも裕福な人と貧しい人の格差が問題になっているからです。

 

相変わらず緊張でものすごく早口だったので、5問目を答えている間にタイマーが鳴り、最後まで喋らせてもらって終了でした。

本当はもっと格好良い構文や高度な単語を使って話したかったのですが、私の英語力では日本語換算するとこれくらいの喋り方だと思います…。

 

体感としては、「お金は大事だ」という主張はとても強いので、「でも他にも大事なことがあります!」と返すことになりとても厳しかったです。英語でこんなに屁理屈を捏ねたのは初めてです。笑

最初日本人の面接官の方は真面目な顔をしていたので不安だったのですが、Q2で実際の会社の名前を出して説明したところで少し納得した顔をされたような、雰囲気がほぐれた気がします・・・!(気のせいかも。笑)

ネイティブの面接官は終始にこにこ、フレンドリーな雰囲気の方で本当にやりやすくて有難かったです。

最後にネイティブの面接官にお買い物楽しんでね!と言われ、私も今日は有難うございました!と言って退室しました。

受けてみた感想

まずはトピック選びの難しさを感じました。え、どうやって答えたらいいの?と思うような問い方が多く頭が真っ白でした。

帰ってきてから考えると、科学技術に頼りすぎているか?を選んで、反対の立場に立って、「この技術をもっと活用すべきだ!」と遺伝子工学やAIによる自動運転など、まだ十分に活用されていないと思う科学技術を挙げれば説得力のあるスピーチと楽なQ&Aになっただろうなあと思いました。

インターネットは世界を複雑にしすぎているか?も、賛成の立場でインターネットの欠点(個人情報の拡散やサイバー犯罪など)を挙げれば良かったですね…。

意外な聞き方をされていることに惑わされず、落ち着いて問題文を読み解く必要があると思いました。それが難しいのですが!

 

Q&Aは、難しい立場に立ってしまったのでかなり厳しかったのですが、その中でもなんとか答えが思いついたので喋ることができました。

また、面接官の方々の協力的な姿勢もあり、「創造性」や「ベーシックインカム」など対策したことのある話題に持って行けたのが良かったと思います。

Q2で「創造性」のキーワードを出したおかげで食いついてもらえたのか、喋りたさそうにしているのを感じて乗ってもらえたのか分かりませんが、Q3で聞いてもらえました。

また、税金関係も対策したことのあるトピックで、背景知識としてベーシックインカムについて調べて自分なりの意見を持っていたので、少しは対策したことを活かせたと思います。

この「お金は何でも解決するか?」のようなトピックは、ぱっと見の感覚的には賛成なのですが、賛成の立場に立った場合スピーチで理由が挙げられず、Q&Aは想像もつきません・・・。なので同じ厳しいにしても反対の方が答えやすいのだろうと思いました。こんな抽象的なトピックは選ばないに越したことはありませんが・・!

何はともあれ、止まらずにしゃべり続けることができた点と、自分が喋りやすい方に持って行けた点は良かったと思います。おそらくスピーチと文法はめちゃくちゃです。

合否に関わらず今後の課題は山ほどあるので、明日からまた勉強を続けたいと思います。

それでは最後までお読みいただき有難うございました。これから英検1級を受ける方に、当日の雰囲気を少しでも感じていただける記事になっていれば嬉しいです!

 

2023/3/15追記

結果と考察編はこちら!

midori-eng.hatenablog.com